ゆかたのお役立ちQ&AFAQ
ゆかたのビギナーはもちろん、もっと素敵にゆかたを着こなしたい方も必見のお役立ちQ&Aです。
- 「プレタゆかた」と「オーダー(反物)ゆかた」の違いは?
-
プレタは、洋服のプレタポルテと同様、既製品ということ。オーダーゆかたは、お客様一人ひとりの寸法に合わせてお仕立てをする反物ゆかた。
プレタの良い点は、買ってすぐに着られることや、お仕立て代がかからないので値段が分かりやすいことなどです。逆にオーダーゆかたの良い点は、自分の寸法に合ったゆかたに出来上がることです。反物を選んで仕立ててもらい、どんな風に出来上がるのかワクワクしながら待つのも、プレタゆかたにはない楽しみのひとつです。
- ゆかたと帯の上手な合わせ方を教えて!
-
ゆかただからといって特別な決まりはないので、洋服感覚で、好きな色・好きな柄を自由に組み合わせて楽しみましょう!
ゆかたと帯を反対色の関係に。紺に黄色、緑に赤など。オーソドックスですが、メリハリがあってゆかたも帯も引き立つ色合わせです。
ゆかたと帯を同系色に。色の濃淡で決められるので、選びやすさも◎。柄がたくさん入ったゆかたもすっきり見えます。
帯の色をゆかたの柄の一色から取る。ゆかたと帯でまとまりのあるコーディネートになります。
- ゆかたを着ていってはいけないところってあるの?
-
基本的にゆかたは「遊び着」。いくら気合を入れてばっちり決めたからといって、ジャケット着用必須のレストランやホテルなど格式の高い場所、よそのお宅を訪問するときなどにはふさわしくありません。洋服に置き換えると、ジーンズにTシャツ、スニーカーでもOKなところ、と考えればいいかもしれませんね。
花火やお祭りだけに限らず、スポーツ観戦、コンサート、遊園地など、いろいろな場所にお出掛けしてください。
- ゆかたの下には何を着るの?
-
きもの用の肌着と裾よけ。あるいは、ゆかた用のスリップ(ゆかたインナー)があればそれも便利です。どちらも無い場合は、衿ぐりの大きく開いたタンクトップなどでもOKです。下着は汗取りの意味もあるので、必ず着用しましょう。
ブラジャーをつけるならきもの用(ふくらみを押さえるタイプのもの)、もしくはノンワイヤーがおすすめです。バストアップ効果のあるものは、ゆかたを美しく着るためのプロポーション作りには向きません。ショーツは股上の浅いもの、ラインが外にひびかないものを選びましょう。
- 着崩れの直し方を教えて!
-
衿元がゆるんできたら・・・
まず、左の身八ツ口から手を入れて、下前の衿を斜めに引きます。上前の衿は、おはしょりのところを持って斜め下に引きます。
上前の裾が下がってきたら・・・
おはしょりをめくり、腰ひもの上の部分を引き上げます。おしり周りがもたついてきたら・・・
後ろのおはしょりをめくり、腰ひもの上の部分を引き上げます。脇がもついてきたら・・・
おはしょりのサイドを引き下げます。帯がゆるんできたら・・・
ハンカチや小さいタオルをたたんだものを、帯の間に挟んででおくのがベターです。
- 「鼻緒ずれ」ができないように下駄を履くには?
-
下駄を選ぶときに、鼻緒の素材がソフトで足へのあたりが優しいもの、太めのものを選ぶようにしましょう。台も幅広なもののほうが履きやすいです。また、買うときにお店で鼻緒の調整をしてもらうとベストです。
さらに、履く前に鼻緒をよく揉んで柔らかくしておきます。(鼻緒の芯は紙なので、揉めば柔らかくなります)足の甲に当たる部分も擦れて痛くなりがちです。上に引っ張って広げたりゆるめておきましょう。
サイズは、かかとが2センチくらい出るのがちょうど良いサイズ。履くときのコツは、指の股いっぱいまで差し込むのではなく、足の指で鼻緒のつぼ(指を入れるところ)を挟むようにすることです。
- 着た後のお手入れ方法は?(綿素材のゆかた)
-
脱いだらまず広げて、汗じみや汚れがないかをチェックします。それほど汗をかいたり、汚れたりしておらず、またすぐに着る機会があるのなら、ハンガーにかけて半日ほど陰干しし、次に着るまでしまっておきます。シーズンが終わったら、クリーニングに出す(購入店やきものクリーニング専門店をおすすめします)か、手洗い&アイロンかけをしてからしまいます。
帯もよく干して乾かしてからしまいます。下駄は台の部分をよく拭き、裏側の汚れも落とし、鼻緒の形を整えてしまっておきましょう。